ハムスターのニキビダニ症

ハムスターのニキビダニは非常に特徴的な形をしたダニの一種です。ダニと言っても吸血するわけではなく、毛根周辺に潜み、ハムスターの皮脂を食べて生活しています。ニキビダニは元気なハムスターの身体にも元々寄生しているといわれていて、全身状態の悪化や皮膚の免疫力が低下したときに発症します。ハムスターのニキビダニは身体がやや細長いDemodex auratiと寸胴なDemodex cricetiの2種が主に知られています。

図2-1
ニキビダニの一種 Demodex aurati

症状

脱毛がみられ、かゆがることがあります。

診断

皮膚検査によってニキビダニを検出します。検出率が高くないために繰り返しの検査が有効です。

治療

駆虫薬を投与します。複数回の投与が必要なことが多いです。

図2-2
ニキビダニの一種 Demodex criceti

かゆみをアレルギーと間違えて薬をあげると悪化することがあるため注意が必要です。

 

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